愛媛PNF勉強会

今田先生の勉強会報告


平成22年度 第1回特別勉強会の報告
 テーマ:「EMG&PNF」  講師:今田 健先生(錦海リハビリテーション病院)
 2010年4月2日(金) 愛媛十全医療学院にて
 
 EMG勉強会に参加して

 今回、国際PNF協会認定セラピストである今田健先生による筋電図作製、解析についての講義、及び実技
の勉強会が平成22年4月2日に開催されました。

 今田先生らしいユニーク(インパクトのある)でわかりやすいスライドを使用しての講義がありました。内容として
は、筋肉の構造等の基礎的なことから始まり、個人個人によって筋収縮の感じ方の違いがあることや視覚によっ
ても錯覚を生じること等の説明、最新のEMGの説明までありました。

 その後の実技では、参加者が2グループに分かれて動作によるEMGを確認しました。

 まず、スクワットを前方及び後方重心で行う場合の腹斜筋、脊柱起立筋、殿筋、大腿四頭筋、大腿二頭
筋、下腿三頭筋の筋活動を確認しました。その結果、前方重心と比較して後方重心の方が脊柱起立筋、大
腿四頭筋の筋活動が向上したのですが、腹斜筋には両者ともに著明な筋活動がみられませんでした。一方、殿
筋の筋活動増加を目的として、考えられる動作を幾つか試みてみましたが、思うような結果を得ることができず、
殿筋収縮獲得の難しさを実感しました。

 次に、体幹の働きを促通する前後での大腿四頭筋の筋活動について検証しました。その結果、それぞれの筋
の筋活動の増加が認められました。続いて、大腿四頭筋のストレッチ後に段差昇降を行った際の大腿四頭筋の
EMGでは、TypeU繊維の抑制が確認できました。


 EMGに関する勉強会には初めて参加したのですが、最新のEMGが繊維別にも解析が可能であったりと非常に
高性能であることを知りました。また、特定の筋における収縮を最大に得ることの難しさを痛感するとともに、日々
の臨床において治療が自己満足に陥らないように、個別の筋に対し的確にアプローチすることの大切さを改めて
実感しました。

 最後になりましたが、今田先生、大変貴重な体験をありがとうございました。今までとは違った形での勉強会と
なり、良い刺激となりました。次回の今田先生の勉強会を楽しみにしています。

                                        済生会西条病院  新居田 里奈


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