愛媛PNF勉強会

特別勉強会(講師:IPNFAインストラクター 石井 篤先生)の報告


平成28年特別勉強会(講師:IPNFAインストラクター 石井 篤先生)の報告
 テーマ:「上肢のパフォーマンスを最大限に導くためのアプローチ
          -足部から体幹・上肢への運動連鎖を基礎として-」

 2016年5月14日(土)・15日(日)貞本病院にて
 平成28年5月14日・15日に国際PNFインストラクター石井篤先生の勉強会に参加させて頂き
ました。今回のテーマは、上肢のパフォーマンスを最大限に導くためのアプローチ-足部から
体幹、上肢への運動連鎖を基礎として-の内容でした。

 私の臨床場面においては、上肢の疾患といえば肩関節に問題のある疾患が多い印象を
持ちます。まだまだ経験の浅い私は、治療の着眼点として直接肩関節にアプローチしがちで
ある現状です。ただ、今回の勉強会に参加させていただいた事で、足趾や手指など末梢から
アプローチを行い、上下肢、体幹へ筋連鎖による発散を用い間接的に治療していく流れを
知ることが出来ました。また、PNFでは、末梢からの刺激を強調することで中枢の筋が働き
やすくなり、より強調した動きが行えると言われます。上手く活用することで、直接痛み等を
伴うことなく治療が可能であると改めて感じました。

 PNFパターンは、セラピストの立ち位置、つま先の位置、抵抗量など細部にわたって注意
することが多く、その一つ一つが重要です。治療効果を最大限に引き出しかつセラピスト
自身の身体を壊さないようなポジショニングが大切であることを、身を持って経験することが
出来ました。
 様々な上肢のPNFパターンを学びましたが、すぐ身に付くものではなく日々の練習と臨床
での活用することの大切さを石井先生から教わることができました。どの場面で用いるべきか
臨床場面で考察し、このPNFを活用することができれば、今まで以上に疼痛により難渋して
いた疾患も治療が可能となり、患者様に対してより良い治療が提供できることを感じました。

 臨床では経験することが少ない、投球動作へのアプローチも学びました。動作を観察し、
肩関節のどの部分にどの動作で問題が生じているのか、明確にする必要があり、改めて
解剖学、生理学、運動学の知識が重要であることを感じました。
 勉強会で学んだことを臨床に活かし、自己学習と錬磨を積み重ね広い視野、多方面
からのアプローチにより患者様を治療できるセラピストを目指していきたいと思います。
松山リハビリテーション病院 三瀬 洋平

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