第1回定期勉強会の報告
テーマ:「脳卒中患者における離床のタイミング 超早期離床の文献的考察」 リーダー:吉田 宏史(松山赤十字病院) |
2018年5月13日(日)坪井整形外科にて |
5月13日に坪井整形外科にて第1回定期勉強会が開催されました。講師は松山赤十字病院の吉田宏史 先生で、テーマは「脳卒中患者における離床のタイミング 超早期離床の文献的考察」でした。 講義は海外の文献をもとに脳卒中ユニットの効果から始まり、脳卒中の超早期離床(very early mobilization : VEM)をめぐる長年の議論を推奨派と反対派のそれぞれの視点から解説して頂きました。 積極的に早期離床をすすめていく意識が強い傾向にありますが、それには肯定的な立場も否定的な立場 もあり、それぞれの背景がよくわかりました。情報は表面だけをみるのではなく、知見を深めて患者に適応 していく大切さを痛感しました。また、文献検索をする際に英語のものはついつい倦厭してしまいがちですが、 現代医療の動向を知り、EBPTを実施していくためにも、グローバルに情報を収集する必要性を改めて思い 知りました。 講義の後半には、随意性向上を目指したアプローチとして、非麻痺側にコンタクトしてイラディエーションを 利用するものや、段階に応じて荷重をかけていくものをご紹介頂きました。 これらは脳卒中患者に特有のアプローチではなく、基本原理を押さえた上で臨床で応用することで、どんな 疾患の患者にも通じるものであり、さっそく自分の患者の状態に合わせて実践してみようと思います。 今回の勉強会も大変有意義な時間を過ごせることができました。本当にありがとうございました。 坪井整形外科 高須賀美穂 |